小説家鈴木輝一郎のはてな日記

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2018年3月24日鈴木輝一郎小説講座まとめと反省

2018年3月24日鈴木輝一郎小説講座まとめと反省
ようやく講義動画のチェックを終えたんでざっとしたまとめ。
今日の衣装は黒のジャケットに黒のボタンダウン、黒ネクタイに赤のチーフ。黒のボタンダウンは仕立てたものなんだけど、右の襟ボタンしか写っていない。あと、襟のボタンは黒にしておけばよかった。これだとポケットチーフやネクタイの色が限られてくる。着回しを考えないと。
あと、照明が明るすぎる。太陽光が入り、衣服の反射に波がある。ブラインドをきっちり閉めて撮影したほうが色は安定する。

※講義&課題図書 ゲスト加藤元『うなぎ女子』(光文社)
こちらの音声は聞こえている模様だったけど、ゲスト講師の電話音声が聞きづらい。技術的な問題で、ここいらは音声がモニタされていれば解決できるんだが、誰が音声モニタをするかというコスト面の問題がある。
あと、主人公「佑市」を「コーイチ」と連発しているよ……頭で考えている単語と口から出る言葉に齟齬がある。
あと、ゲスト講師にリラックスして話していただける工夫が必要だなあ。

※作品講評について
今回は3人。個別の案件についてはパス。総合的なまとめを。

キッチンタイマーを導入し、1コマ45分に設定したんだがこれは正解。要するに自分のダラダラ喋りを防止するためのもの。受講生から質問があれば45分を超えてもかまわない。
ただ、1コマ30分に設定したほうがいいかな? ということはすこし思う。間が持たないと作品内容に言及しすぎる。受講生の作品にあまり踏み込んで話すと個性を殺すので、最小限にとどめるようにしてるんだけどね。

輝一郎側が受講生の作品を誤読することに関して、対処をかえることにした。
以前は「○○について書き足りない」と指摘したとき「書いたつもりなんですが」と反論された際には「ごめんごめん」と謝ってたんだけど、考えをあらためた。伝わる作品はちゃんと伝わるんだもの。
「誤読・読み落としは書き手の粗相」。著者がきちんと書き込んでないから、こちらが読み落とすんだということに気づいた。

あと、毎回ほとんど同じ話をくりかえしていることをあらためて確認。
それ自体は問題じゃない。できるまで言い続けるのが先生の仕事だからね。「同じ話しかしないから聞く価値がない」と思うか、「同じ話を繰り返し聞いて、自分ができているか確認を続ける」とでは結果が違う。どう感じるかは生徒の問題で、辞めて消えてもぼくの知ったことではない。
ただ、同じ話を画面で座って観続けるのは苦痛なんで、流し聴きができるように、音声に細心の注意を払うことの重要性は、あらためて確認。

「万年予選落ち」の受講生の対処法をなにか考えてゆく必要はあるか、思案中。
万年予選通過者の場合はある程度のフォームができているので、素材と切り口と運がともなえば最終には残るんだが、万年予選をいったりきたり、という受講生が一定の割合でいる。
おおきな理由は「講師の言うことを聞かない」んだけど、これ、小説に関しては、かならずしも悪いことではないのが悩ましいところ。ホレ、人のいうことを素直に聞くような人なら、そもそもこの時代に小説家になろうという発想をしないから。
これは今後の課題。

※質問コーナー
なぜ生中継で視聴している受講生は質問コーナーで脱落するか。
毎回、受講生からの質問(あと、Twitterの質問箱に寄せられた質問)に答えるコーナーを講義の最後に設けている。
講座の生中継は視聴者数が表示されるんだが、この質問コーナーになると毎回生中継の視聴者数が激減する。内容に問題があるのかというとそんなことはなく、録画配信のアクセス数は高い。
受講生やゲスト講師とのやりとりがなく、輝一郎が一方的に話すので「生で見なくても」ということなら問題はないんだが、ここいらは検証が必要。

4月のゲスト講師はOB松村亜紀さんと徳永圭さんの二人。5月のゲスト講師はこれからお願いしなきゃ。
男性作家のゲストが少ない。
男性作家は「新刊が出ますよ」と告知してくださる人があまり多くなく、告知に積極的な男性作家は売れているか巨匠なんでノーギャラ(いまだにギャラ出せないんです、はい)での出演を頼みにくいので。
これもなにか考えてゆかなきゃ。

まあ、そんな具合。

 

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