小説家鈴木輝一郎のはてな日記

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2016年度鈴木輝一郎小説講座受講生プロデビュー実績発表の動画でござる

やっとこさ2016年度の鈴木輝一郎小説講座受講生プロデビュー実績発表の動画をまとめたでござる。
自分でもときどき信じられなくなるが、これ、1年間の実績なんでござるよ。

もともと「新人賞を受賞してプロデビューする小説の書き方」に的をしぼった講座で、「書いたら必ず新人賞に出す」って方針だったんで、デビュー率はかなり高いほうではあったんですけど、ネット動画配信・音声ファイル配信、ネット生中継もあるよ、っていう現在の態勢が整ってたのが2014年だったかな? そこからがかなりのハイペース。

毎年、年間実績をまとめるたびに感じることは2つ。
1)新人賞の受賞は、一般に思われているほど難しいものじゃない。意外と簡単にとれる。
2)この「受賞させます運」の何分の一かでも俺にまわって来ぬものか……いやほんと。

小説家・鈴木輝一郎小説講座の講座概要は↓
http://www3.famille.ne.jp/~kiichiro/#Anchor100426
全国屈指のプロデビュー率。鈴木輝一郎小説講座はいつでもどこでも学べます。
受講受付随時 電話受付 0120-670-877 担当・川島

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鈴木輝一郎小説講座の2017年5月末

2017年6月1日の午前中の仕事。
5月27日の鈴木輝一郎小説講座の講義動画のチェック。
今回は音声状態がよくないようで「おかまが風邪ひいたような声になっています」という生徒からの指摘があったので、音声のチェック。おかま声かどうかはともかく、口とマイクのあいだに距離があって、すこしエコーがはいってる。

ゲストに川奈まり子さんに出ていただいたんだけど、こちらからの声がとても聞き取りにくいとのこと。あちらからの声はクリアに聴こえるので、これは技術的な問題がある。
出演と音声と照明と撮影をぜんぶ同時にひとりでやっていてモニターがいないから難儀ではある。ディレクターがひとり欲しいところなんだが。

受講生3人とのやりとりをチェック。
在籍者が50人を超えたあたりから作品講評は飛躍的にラクになった。
以前は「最後まで書きなさい」というのと、脱稿して舞い上がり「脱稿巨匠」になってる受講生に「応募者全員が書き上がっているんだよ」と言い聞かせることが中心だったんだけどね。

いまは配信画面に講評原稿の束のツカ(表紙などが見えないように、原稿の厚さだけをみせる)を写すようにしてる。
まあ、毎回、何人もの人間が何千枚も脱稿しているのを画面で目の当たりにすれば「脱稿だけ巨匠」は言い聞かせる必要はなくなる。

鈴木輝一郎小説講座は在宅受講・受講料格安なせいか、執筆環境が過酷な生徒が受講生がすくなくない。
申告を受けているだけでも生活保護・障害者年金の受給者4人、障害者手帳の給付を受けているひと11人。
ハングリーさと文才はあまり関係がないけれど、ハングリーさがあると尻を叩かなくても最後まで書く。

とはいえ、やはり「書けません。どうしたらいいでしょうか」という相談メールは毎日のように届く。
今朝はその処理を何本か。

歴史時代作家クラブ賞で上京するんだが、その段取り。

7月中旬に新刊『桶狭間の四人』(毎日新聞出版)が刊行されるので、それにともなうキャンペーンの準備。
『長篠の四人』まではアウトラインプロセッサに突っ込んでいたto doリストをExcelに移す準備。OSのバージョンアップでソフトが使えなくなると厄介。wordとExcelだけはOSがバージョンアップしても大丈夫だからね。

新刊書店まわりの際に書店さんにくばるノベルティの段取り。
ノベルティの必要数をはじきだすのと、ノベルティに貼り付ける新刊表紙の版下づくり。これがいちばん手間がかかった。

受講生から提出された講評原稿がかなり溜まっているので、そちらに目を通さなきゃ。

ちなみに鈴木輝一郎小説講座、2017年5月31日時点での在籍者は119人。2010年4月に8人からスタートした。よく続いているもんだ。

午後からは外にでて自分の原稿に専念。
どんなに忙しくても睡眠時間と自分の原稿の執筆時間は確保するでござる。

迷家奇譚

迷家奇譚

 

【鈴木輝一郎小説講座動画ダイジェスト】テンションはこうやって維持せよ!

身も蓋もないことを言ってますな(^_^;)

受講受付随時 電話 0120-670-877 担当 川島 

 

鈴木輝一郎小説講座は全国屈指のプロデビュー率。受講受付随時。ネット対応で世界中どこからでも受講できます。海外在住で申し込む場合は電話 0120-670-877 受付時間 10:00~18:30 担当 川島 講座詳細  http://goo.gl/gSnh75

 

鈴木輝一郎小説講座 2015年度の受講生実績はこちら>

https://www.facebook.com/kiichirosjp

 

鈴木輝一郎小説講座動画ダイジェストチャンネルはこちら>

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『高倉くんには難しい』はわれらアスペルガーの救済マンガでござる

同業者知人が絶賛していたんでさっそく読んで悶絶しました。人前で読んではいけません(^_^;)
「不器用ですから」の主人公の高倉健(たかくらたける)君の物語なんですが、いやもう、騙されたと思って読んでくださいな。
いやぁ、柔道部の回の「この差し手、ただものではない」もすごかったけど、マワシで笑い死にしそうになりました。
何より、はじめのほうではみんなに避けられてた高倉くんが、後半、世話やきたい女子の群れに囲まれるところが。そうか、母性をくすぐられるのか…
突き抜けたキャラクターは物語をつくる、って典型的な話。推理作家的には、この高倉君を探偵にしたてて、とか思うんだけどね。
高倉くんには難しい 1 (ボニータ・コミックス)
 

作家の新刊書店まわり26年目の錯誤と当惑と感慨でござる

こんど出る新刊歴史小説「風が吹いたら(仮)」にともなう新刊書店まわりの企画書づくり。

なんでいまさらそんなものが必要なのか? 

近年、書店さんの迷惑をかえりみずに思いつきで書店に突撃しやがる作家が続々と出現しやがってて営業がものすげえやりにくいとのこと。

「著者が書店さんに顔を出すとかえって心証が悪くなることがありまして──」

なんて話をされたんで、「こんな具合に書店さんの邪魔にならないよう、細心の配慮をもってすすめています」と解説するためのもの。

俺は思いつきで書店に顔だしてる作家さんがとーちゃんのぱんつの中にいた頃から書店さんにお邪魔しつづけるんだぞ、とか毒づきたいところだけど、そんなこたぁ、言ってもはじまらんわな。

著者本人の新刊書店まわりも、著者手書きのPOPも、26年前にデビューしたときに俺がはじめたんだけど、まあ、誰もそんなことは覚えちゃいないし知りもしないわなあ、などと思うわけだ。

企画書は現況の「こうやってます」しか書かないんだけど、そこにいたるまでにはかなりの試行錯誤がある。

そういえばこんなの書いたなあ、とおもって自分のサイト内をサルベージしたら出てきました。新刊書店まわりだとかのあれやこれやを書いたのが。

なにせ1998年2月という、20年前のものなんで、いまでは絶対にやっちゃいけないこと(書店の棚をいじるとか、ベストテンの棚に自著をツッコむとか)も書いてあるんで、真似をしてはいけません。

これから新刊書店まわりをしようという新人作家さんは、担当編集者と相談してからやるようにね。

『小説家鈴木輝一郎のヒットへの道』(1998年2月9日記)

http://www3.famille.ne.jp/~kiichiro/him/hitways.htm

2017年5月27日の講座通信を一斉配信しました

●業務連絡(2017年5月12日記)
 鈴木輝一郎小説講座受講生のみなさんへ
 2017年5月27日の講座通信&ゲスト講師・川奈まり子先生、秋山香乃先生への質問票を一斉配信しました。確認してください。

www3.famille.ne.jp

伊藤祐靖『国のために死ねるか』で武士道を知る・などなど2017年5月7日の読書ノート

稲穂健市『楽しく学べる「知財」入門』 (講談社現代新書) Kindle版・講談社 (2017/2/20)読了、感想。これは超収穫。知的財産についての解説書。登録商標について調べたかったことがあってポチったんですが、わかりやすくて納得。Kindle版へは>http://amzn.to/2qOYm64

 

徒埜 けんしん『月とうさぎのフォークロア。 St.2 はかなき双月、かくて月食むしろうさぎ。』 (GA文庫) Kindle版・SBクリエイティブ (2017/4/13)読了、感想。鈴木輝一郎小説講座のOB、徒埜君のシリーズ2作目。1作目よりもさらにサービスカットを増やした、著者の趣味炸裂の俺強えエロ妄想無敵物語。http://amzn.to/2p8e7c2

 

安達正勝『死刑執行人サンソン――国王ルイ十六世の首を刎ねた男 』(集英社新書) Kindle版・集英社 (2003/12/22) 読了、感想。これは超超超収穫。ずいぶん前に評判になった、洋物の歴史解説書です。描写がけっこう生々しいなあ。八つ裂きの刑も具体的に方法が書いてあってなんとも。

日本だと山田浅右衛門が有名ですが、ずいぶんと趣きが違いますな。

良質な訳文でストレスなく読めます。 http://amzn.to/2qOV2bf

 

津田 彷徨『転生太閤記 ~現代知識で戦国の世を無双する~<転生太閤記> 』(カドカワBOOKS) Kindle版・KADOKAWA / 富士見書房 (2017/1/10)読了、感想。これは収穫。ラノベの転生物の歴史小説です。とてもオーソドックスな人物造形とストーリー運びと、抜群の見せ場づくり。はじめて歴史小説を読む人に向けて書いたんだと思いますが、とてもとっつきやすい。本書をきっかけに歴史小説に関心を持つ層が増えてくれないかな。

http://amzn.to/2qOZHtC

 

蛭子 能収『ひとりぼっちを笑うな』 (角川oneテーマ21) Kindle版・角川書店 (2014/8/15)読了、感想。エッセイです。これは収穫。フリーダムな生き方をしてる人だなあ、というのが実感。なかなかここまで達観はできないもんなんですが。

http://amzn.to/2qONFR8

 

伊藤祐靖『国のために死ねるか 自衛隊「特殊部隊」創設者の思想と行動 』(文春新書) Kindle版・文藝春秋 (2016/7/20)読了、感想。これは超超超超収穫。戦国武将のメンタリティの参考になれば、とおもって手にとったんですが、戦国武将というよりは江戸時代の武士のメンタリティですな、この著者。戦国武将はここまでストイックじゃない。

よく考えたら江戸時代の武士は「戦ってはいけない軍人」で、その意味では立場的に現代の自衛隊と似るのは当然っちゃ当然か。本来、武士道って哲学は「軍人なのに戦ってはいけないという立場の軍人が、自分のアイデンティティのよすがとする」ために生まれた美学でもあるし。

本書は本書で「サムライの美学」を知るうえでとても参考になったんでありました。

http://amzn.to/2pmi1Ke