小説家鈴木輝一郎のはてな日記

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鈴木輝一郎小説講座の2017年5月末

2017年6月1日の午前中の仕事。
5月27日の鈴木輝一郎小説講座の講義動画のチェック。
今回は音声状態がよくないようで「おかまが風邪ひいたような声になっています」という生徒からの指摘があったので、音声のチェック。おかま声かどうかはともかく、口とマイクのあいだに距離があって、すこしエコーがはいってる。

ゲストに川奈まり子さんに出ていただいたんだけど、こちらからの声がとても聞き取りにくいとのこと。あちらからの声はクリアに聴こえるので、これは技術的な問題がある。
出演と音声と照明と撮影をぜんぶ同時にひとりでやっていてモニターがいないから難儀ではある。ディレクターがひとり欲しいところなんだが。

受講生3人とのやりとりをチェック。
在籍者が50人を超えたあたりから作品講評は飛躍的にラクになった。
以前は「最後まで書きなさい」というのと、脱稿して舞い上がり「脱稿巨匠」になってる受講生に「応募者全員が書き上がっているんだよ」と言い聞かせることが中心だったんだけどね。

いまは配信画面に講評原稿の束のツカ(表紙などが見えないように、原稿の厚さだけをみせる)を写すようにしてる。
まあ、毎回、何人もの人間が何千枚も脱稿しているのを画面で目の当たりにすれば「脱稿だけ巨匠」は言い聞かせる必要はなくなる。

鈴木輝一郎小説講座は在宅受講・受講料格安なせいか、執筆環境が過酷な生徒が受講生がすくなくない。
申告を受けているだけでも生活保護・障害者年金の受給者4人、障害者手帳の給付を受けているひと11人。
ハングリーさと文才はあまり関係がないけれど、ハングリーさがあると尻を叩かなくても最後まで書く。

とはいえ、やはり「書けません。どうしたらいいでしょうか」という相談メールは毎日のように届く。
今朝はその処理を何本か。

歴史時代作家クラブ賞で上京するんだが、その段取り。

7月中旬に新刊『桶狭間の四人』(毎日新聞出版)が刊行されるので、それにともなうキャンペーンの準備。
『長篠の四人』まではアウトラインプロセッサに突っ込んでいたto doリストをExcelに移す準備。OSのバージョンアップでソフトが使えなくなると厄介。wordとExcelだけはOSがバージョンアップしても大丈夫だからね。

新刊書店まわりの際に書店さんにくばるノベルティの段取り。
ノベルティの必要数をはじきだすのと、ノベルティに貼り付ける新刊表紙の版下づくり。これがいちばん手間がかかった。

受講生から提出された講評原稿がかなり溜まっているので、そちらに目を通さなきゃ。

ちなみに鈴木輝一郎小説講座、2017年5月31日時点での在籍者は119人。2010年4月に8人からスタートした。よく続いているもんだ。

午後からは外にでて自分の原稿に専念。
どんなに忙しくても睡眠時間と自分の原稿の執筆時間は確保するでござる。

迷家奇譚

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