『エレメンタリー』にみるアメリカの薬物依存症事情の身近さ
今朝、ポールウォーキングを1時間。自宅に戻ったら万歩計を忘れていたことに気づいて無力感。おおむね6300歩なのは動かないんで構わないっちゃ構わないんだけどさ。
ジョニー・リー・ミラー『エレメンタリー4』を1エピソード観る。
薬物依存症治療は、
1)精神病院または刑務所で薬を抜く
2)ダルクなどの中間施設で社会生活へのリハビリをする
3)NA(ナルコティック・アノニマス)に参加し、断薬状態を維持し続ける
というプロセスを経る。
『エレメンタリー』のホームズは現状「3」にある。シリーズ4の直前にいったんスリップ(薬物を使うこと)しているけれど、これはよくある話。
それよりも、NAのミーティングや薬物依存症者が一定期間断薬しているときに襲われる、「薬を使わない生活とは、こんな退屈なものなのか? 望んでいたのはこんな生活だったのか?」という心理だとか、ものすげえリアルでびっくりしますな。
──というか、日本でこれをやっても「あるある」と同調する視聴者はほとんどいない。それほどアメリカの薬物汚染が深刻なんだと思うところしきり。
尾崎衣良「深夜のダメ恋図鑑」1-3(小学館)は男のスネの傷に塩を塗りつける本だった
2017年9月12日「小説の初心者」とは新人賞受賞者のことだ
鈴木輝一郎小説講座の受講生の作品のチェック。あと、講座通信の編集の段取り。9月の講義の準備と10月の作品講評者の人選。あと、提出された作品の目通しとレスポンスをぼちぼち。
受講生が100人を超えると、「初めて長編を埋めた人」「予選をいったりきたりの人」「予選は通るけどその先がなかなか」というレベル別にアレンジできるのでラクにはなった。
講座で作品講評するのは長編を書き上げて投函した人だけ。長編を書き上げるのはかなりハードルが高く、「埋めるだけでいいから」とどれほど言ってもなかなかたいへんだった。
実は、「尻を叩いたり励ましたりしないと長編を書き上げられない人」は、デビューしてもプロでやってゆけない。だもんで何年か前から受講生を励ますのをやめた。ちやほやしたり無理やり書かせるよりも、書かずにいられない時が来るのを待つほうが、結局は伸びる。
提出作品のコメントは厳しい目に書く。脱稿するとその瞬間、「脱稿ハイ」になって自分が巨匠になったと勘違いするケースが多いので。
作品内容については、細かく指摘するよりは次に続くよう、大雑把なものにとどめる。
毒麦が混ぜられた麦畑は、麦がじゅうぶんにのびてから選ぶ。「麦がじゅうぶんに伸びる」とは、「新人賞を受賞して担当の編集者がつくこと」。
小説講座の先生の仕事は、良い麦と毒麦を選ぶのではなく、どちらも刈り取りができるまで伸ばすこと。受講生の作品は、可能な限り何もいわないほうがいい。
小説の新人賞は、受賞してはじめて「初心者」になれる。だから、鈴木輝一郎小説講座は「初歩」以前の話を中心にするし、初歩的な話を繰り返す。
つまり何がいいたいかというと、「もっと勉強しろ輝一郎」ってことでござる。
鈴木輝一郎小説講座受講生のみなさんへ ・2017年8月26日(土)の講義動画・音声ファイルを一斉配信しました。
8月27日(日)鈴木輝一郎小説講座名古屋公開講座にいったい何人くるか
2017年8月21日(月)午後5時
朝5時起床。とにかくPC立ち上げて、
1)8月27日(日)の鈴木輝一郎小説講座名古屋公開講座のアシスタントに打ち合わせ表を書いて送信。
2)歴史人の歴史コラムを2本書き、東急ホテルのPR誌「Comforts」の「歴史『空想』対談」の本文のまとめを書いてハンドル握って外。
3)ブラジルから大垣ルーテル教会に研修にきている牧師先生の電話がつながらなくなったとのことでお宅にお邪魔して電話をチェックすると日本語で「残高不足です」と(短期研修なのでプリペイド携帯を使うことにしました)。
牧師先生をショップにお連れしてチャージ。あと、チャージの段取りをメモで書いて、「日本語で『ZADAKABUSOKU』と聞こえたら、次からはここでチャージしてください」と伝達。
もちろん、ぼくは英語もポルトガル語も話せない。牧師先生、ものすげえ勢いで日本語を吸収してます。
4)それからハンドル握ってルーテル岐阜教会へ。
薬物依存症リハビリテーションセンター・岐阜ダルク後援会の定例会議です。
今日の出席者は、NPO岐阜ダルクから遠山香施設長、勇陽子女性ハウス責任者、山田興久ステップハウス担当。岐阜ダルク後援会から齋藤幸二会長、神山明会計担当、鈴木輝一郎。
会計報告と活動報告。施設がかなり手狭になったので拡充&フロア引っ越しの話とか、会報『鵜鮎つうしん』の編集会議とか。
それにつけても、8月27日(日)はどのぐらい集まるかスリルがあるでござる。
小島環さんの販促も兼ねているんだから講談社に声をかけておけばよかったか、とか、いろいろ思うんだが。
いちおう、観客ゼロでビデオカメラだけに向かって講義したことが何度かあるので覚悟はしているけれど、ジュンク堂書店ロフト名古屋店さんの手前、それなりにお客さんが来ていただかないと、次が開きにくい。
胃がきりきり痛んでいるでござる。
【一般公開・シェア希望】岐阜ダルク後援会についてインタビューを受けてきました
自己顕示欲を隠さない輝一郎ですが、今回は自分の話ではありません。
薬物依存症リハビリテーションセンター・NPO岐阜ダルクの支援団体・岐阜ダルク後援会についての解説が中心です。
1)ダルクには金がない
2)依存症に対する関心がひくい
といった話。
40分ほどの動画ですが、パワポを2画面で字幕のように使っているので、そう退屈はしないはずです。
収録日 2017年8月17日
収録場所 愛知県西尾市
フレーバーコーヒー 収録スタジオ
出演 聞き手 ダルク家族相談室 繁原賢吉(精神保険福祉士)
話し手 鈴木輝一郎(岐阜ダルク後援会 広報担当)
技術 中川正志(フレーバーコーヒー)
聞き手のダルク家族相談室の繁原さんは十数年前から薬物依存症リハビリテーションセンター・ダルクの支援をしておられるかたです。
ネット放送局『フレーバー放送局』の中川さんとともに、愛知・岐阜・三重などのダルク関係者とのインタビューを配信し続けておられます。
ちなみに「ダルクには金がない」という話をしたところ、収録後、岐阜ダルクへのご寄付をいただきました。ありがとうございました。
岐阜ダルク後援会 広報担当 鈴木輝一郎