何年かぶりに読む曽野綾子『心に迫るパウロの言葉』
曽野綾子『心に迫るパウロの言葉』(新潮文庫)
何年かぶりにぼちぼち読み返してます。1日1章ぐらいのペース。初めて読んだときは教会に通う前。受洗してあれこれ学んでから読み直すと、最初に読んだときとは違う発見はあります。
本書は初版平成元年。30年前かあ。
いまでは信じられないだろうけど、本書が出た当時は、マスコミは左翼思想と自虐史観が中心で、「日本はすごい国なんだ」といった論調を展開するのは難しかったんだよね。あと、「どんなことでも政府が悪い」という時代だったし。
いつの間に手放しで日本礼賛が言われるようになったり、自己責任論が言われるようになったんだろう。
今日は「耐えられない試練はない」という箇所。
まあ、あいかわらず聖書のここのところはいつも「本当か?」って思いますよねえ。いちおう受洗しているものの、私利私欲と煩悩のカタマリのままなんで、聖書はいつもひっかかったり、まったく何もひっからなかったりするんだけど、ここは特に。
ま、信仰は常に現在進行形で、受洗したらすべての疑問や煩悩から解放されるわけじゃない、ってことは、受洗して10年を経て、なんとなくわかってきはしたけれど。