小説家鈴木輝一郎のはてな日記

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全国の女性薬物依存症者リハビリ施設が減っている。

全国の女性薬物依存症者リハビリ施設が減っている。

先日の岐阜ダルク後援会で出た話。全国のダルクの女性ハウスが2ヶ所閉鎖されたとのこと。


「2ヶ所で大げさな」といわれそうだけど、現在、薬物依存症の女性が入寮して社会復帰する施設は岐阜ダルクを含めて現在8ヶ所。ダルク全体では70ヶ所以上あるのにね。
覚醒剤の受刑者の男女比はおおむね2:1。単純計算してもいまの4倍は必要なんだけど。


いちばんの理由は女性の専任スタッフ不足。継続して断薬するのはとにかく難しいとのこと。女性の依存症者を男性スタッフが指導するのはそれ以上に難しいそうだし。
で、施設長が女性、女性の入寮施設がある岐阜ダルクは、いま満室で入寮希望者を断っている状態だとのこと。

施設の拡充を検討はしているんだが、施設を広げる初期費用の留保はあるものの、施設を広げると固定費がかかる。ところが、薬物依存症リハビリテーションセンターは、その性格上、入寮者数はなかなか安定しない。以前は全員が一斉にリハビリから脱落していなくなったこともある。
入寮者数に頼らない運営ができるようにはしてあるものの、これでは計画がたてにくい。
結局のところ、施設を拡充する場合には、拡充したあと全員が一斉に脱落しても、専任スタッフの給料や家賃・水道光熱費などの固定費が半年ぐらいはまかなえる程度の資金をプールせにゃならん、という話。


薬物依存症は覚醒剤大麻など、違法薬物ばかりがクローズアップされていて、「自分とは無関係」と思う人がほとんどで関心が低い。寄付金などもうちょっとなんとかならんか、という具合。

 

薬物依存症リハビリテーションセンター 岐阜ダルク後援会 鈴木輝一郎
NPO岐阜ダルクhttp://www.gifu-darc.org/

 

www.gifu-darc.org