小説家鈴木輝一郎のはてな日記

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村田 沙耶香 『コンビニ人間』はコミュ障の生き方ガイドブックだ

村田 沙耶香 『コンビニ人間』(文藝春秋2016/7/27)読了、感想。これは超超超超収穫。芥川賞受賞作。。
内容はごくシンプルで、コミュニケーション障害のある女性が、いわゆる厨二病の男性と知り合ってうんぬん、というストーリー。。
コミュニケーションに問題がある主人公が、社会とのつながりを維持するための装置として、がっちりとマニュアル化されたコンビニの世界にはまりこむ、という設定は、説得力もあるし納得もできる。。
「ほお」とか「ううむ」とか「あるある」とうなずきながら夢中で読んだ。
「生きるのが辛いなあ」とおもっているあなたに必読の書。。
ものすげえ売れ行きだそうで、岐阜のど田舎の書店にも陳列してあった。紙の本が好きという人はお近くの書店で。リンク先はKindle版。
コンビニ人間

コンビニ人間