2018年8月15日午前11時47分上杉謙信ってなんてせわしないんだ

歴史コラムの仕事で川中島の合戦を書くんだが、その前準備で上杉謙信の年表づくり（武田信玄はすでに作ってある）。

年表つくってあきれかえるのは、上杉謙信って19歳で越後守護代について以降、ほぼ毎年合戦やってること。31歳を過ぎてからは、合戦してない年が永禄6年34歳のときと永禄11年、天正3年の3回だけ。織田信長でもこんなに多くない。合戦の記録の転記だけでいまぐったりきてるところ。

合戦費用を大雑把に試算したことがあるけど、合戦ほどかねのかかるものはない。そのほとんどが旅費交通費と宿泊費なわけだが。
武田信玄の父親も、斎藤道三も、内政をほったらかしにして合戦ばかりやってたから失脚した。
いったいこの合戦費用はどうやって捻出したんだろう、という疑問がひとつ。あと、こんなに合戦続きでよく家臣団から不満が出ないもんだという驚きがひとつ。

これからエピソード類のピックアップ。武田信玄はどさどさっとエピソードがあるけど、上杉謙信は、意外なことにまとまったものがほとんどない。ばらばらに記述されている資料類（しかも紙の資料ばかりだから検索がたいへんなんだ）をメモってゆく作業。

くっそめんどくさい作業だけど、これをやっとくと通説がけっこうおかしい、って見えてくるんで、まあ、しゃあないわなあ。
しかし、やっぱりめんどくさいぞ。

鈴木輝一郎 by desktop