水生大海『ひよっこ社労士のヒナコ』（文藝春秋 2017/11/28）は凄いぞ

水生大海『ひよっこ社労士のヒナコ』（文藝春秋　2017/11/28）いま読み始めた。面白いっす。
巻頭の「五度目の春のヒヨコ」は第67回推理作家協会賞短編部門の候補作になってます。いま冒頭の２作を読んだところ。
コン・ゲームストーリー（詐欺推理小説）の一種。コン・ゲームストーリーは殺人が出てこないんで「何が悪いことなのか」ってな設定事項の説明から始めなきゃならん。しかも普通のコン・ゲームストーリーではなく、社会保険労務士のからむ、労働事犯という実に馴染みの薄い素材を、それも短編でやってます。
小説技法的にどんなに難易度が高いか、書いてみればわかります。これは凄い！
これから残り４編に目を通します。近くに書店がない人向けにAmazonへのリンクを張っておきますが、大きめの書店なら店頭で入手できるはず。とりあえずいますぐ書店にGOだぜ。

ひよっこ社労士のヒナコ