小説家鈴木輝一郎のはてな日記

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2017年8月5日(土)刑事弁護士とはどんな人だったか

今日は大阪・創作サポートセンターの講座で大阪。

西村健先生という、刑事弁護と裁判員裁判の専門家に公開でインタビュー。

「『犯罪者』をめぐる現実と創作」というテーマ。刑事弁護を専門にやってる先生に会うことは珍しいので楽しみ。

ってか、「対談相手はどんな人がいい?」とリクエストがあったんで「刑事弁護士」と答えたら、本当にそういう人を見つけてきた。おそるべし大阪サポセン。

 

午前7時半米原で新幹線連絡待ち。30分待ち合わせて新幹線新大阪まで30分乗るくらいなら在来線で行っても変わらないんだが、シャトル切符の仕様だからしゃあない。

大阪は土地勘がまったくないので四苦八苦。とにかく会場の隣のレストランで同業者知人と待ち合わせ。

ランチ食いながらレジュメを読み上げてゆき、チェックしてゆく作業。質問事項の順番の入れ替えやわかりにくいところのチェックなどなど。

 

1時20分に西村先生、大阪創作サポートセンターの事務局さんと打ち合わせ。事前に創作サポートセンターから渡された「前回の質問の積み残し」にざっと目通し。質問をみると質問者の層がわかるのと、「本当に必要な回答」がみえてくるしね。

2時に会場で自分の復習用のビデオをセットし、2時半本番。

 

客席は50席。てっきり小説講座だとおもったら、半分は小説を書かない人だとのこと。

小説を書かないのに刑事弁護とか犯罪者とか創作について関心がある人がこんなにいるのか、と驚くことが第一。その層はまったく想定していないのと、想定できない層に向けて漠然と話しても焦点がぼけるだけなんで、小説家志望者向けにミステリの基礎講義としての刑事弁護の話をすることに的を絞ることに割り切ることに肚をくくったことが第二。

 

講座は2部構成。

西村健先生への質問。西村先生個人への質問と、刑事弁護全体についての質問。

後半は休憩時間に提出された質問への回答。

 

講演の詳細はパスですが、西村先生の仕事での喜怒哀楽の対象のほとんどが、依頼人に向けてではないこと、あと、「刑事弁護士は、意外と依頼人との間に距離を置いているんだなあ」というところが意表を突かれました。ここらへんはプロフェッショナルですな。

ぼくにはとても実りの多い講座でした。客観的にみて面白かったかどうかは、帰宅してビデオをチェックしてから。

 

早めに帰るつもりで打ち上げから離脱したんだが、線路に人が降りたとのことで米原駅で遅延45分。米原駅でつごう105分足留め。

大垣・米原間在来線30分、米原・新大阪間新幹線30分。

待ち合わせ時間が乗車時間よりもながい。

 

ぐったり帰宅してデータをPCに吸い上げてDVDの編集作業をPCにまかせて就寝。