小説家鈴木輝一郎のはてな日記

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鈴木輝一郎小説講座2016年11月26日講義のまとめ。

※業務連絡&おまけ講義

 生中継のテストを兼ねたおまけ講義。

 テーマは「書き続けよう」「長編の埋め方の秘訣 PC執筆にこだわらない」

 という話。「シーンの階層管理」ってネタを用意していたけど、時間がなかったのでこれは来月。

※ゲスト講師&課題図書 神家正成『七四(ナナヨン)』(宝島社

 ガラケーのスピーカーフォン機能を使った電話インタビュー。

「二作目の壁の高さ」「うんちくの書き込みかた」というテーマ。

※作品講評は3人

 スカイプ講評1名、リアル受講生2人。

 スカイプの調子がよくなく、結局携帯のハンズフリーで。

 某新人賞の最終選考にのこった著者の次作についてのチェック。最終や受賞は運に大きく左右されるとはいうものの、すこしいじれば劇的によくなるので。

 あとは「予選をいったりきたり」という水準。予選落ちにマグレの入る余地はないので、「場」の概念の解説と、シーンの明示についての解説。

 短編は生まれつきの才能におおきく左右されるけれど、長編は取材力さえきちんとしておけば割となんとかなる。

 取材で不足している部分の指摘などなど。

 多視点で書く場合、新人賞の「500枚」というシバリはどうしても視点者が増えると、どうしてもスペースが足らず、視点者の描き分けが難しくなる、とか、そんな話。

 基本的に、割と毎回似たような話をしています。みんな同じところでコケる。ここいらは万年予選落ちの人も最終選考の常連も同じ。