小説家鈴木輝一郎のはてな日記

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鈴木輝一郎の「この本はおもしろいぞ」

何年かぶりに読む曽野綾子『心に迫るパウロの言葉』

曽野綾子『心に迫るパウロの言葉』(新潮文庫)何年かぶりにぼちぼち読み返してます。1日1章ぐらいのペース。初めて読んだときは教会に通う前。受洗してあれこれ学んでから読み直すと、最初に読んだときとは違う発見はあります。 本書は初版平成元年。30…

石井和義「どるから」は武道ビジネス書でござった

石井和義どるから1~3これは超超超超超収穫。コミックです。K1をはじめた石井館長が急死して魂が空手道場をやっている女子高生の身体に転生しうんぬん、という話。「経営としての空手」って視点から描かれていることに意表を突かれました。格闘マンガ以上…

海からの贈物アン・モロウ・リンドバーグ 知らない名著ってものがある

海からの贈物アン・モロウ・リンドバーグ新潮社改版 (1967/7/24) 超超超超収穫。大西洋横断のリンドバーグの奥さんのエッセイ──というか、人生論というか哲学書というか。休養をとったか何かで、たぶん旦那さんと二人で静養した島で、いろんな貝殻をメタファ…

ヒトラーの正体 桝添要一は選挙権がある人必読でござる。

ヒトラーの正体 桝添要一 小学館新書 小学館 (2019/8/6)これは超超超超収穫。とてもわかりやすい西洋現代史の入門書です。現代政治に通じるところが多いんで、選挙権のある人は目を通しておいたほうがいいっす。「ヒトラーとナチスが、合法的に、正当な法的…

水生大海「最後のページをめくるまで」を読みのがすな

超超超超超収穫 推理小説短編集。「使い勝手のいい女」は超超超超超超収穫。「登場人物が全員嫌な奴」という作品。この著者は「嫌な人間」を描くのが本当にうまい。 [asin:NA:detail]

2018年12月6日シングルタスクになっている自分

2018年12月6日シングルタスクになっている自分2018年12月7日、新刊の告知が河出書房新社のサイトで始まったので、新刊についての進行の話をここでしてもいいですね。 新刊『何がなんでもミステリー作家になりたい』の表紙、今回も表4に「ゲラを直している著…

新刊『何がなんでもミステリー作家になりたい!』予約開始

新刊『何がなんでもミステリー作家になりたい!』予約開始河出書房新社から小説の書き方本『何がなんでもミステリー作家になりたい!』(2019年1月29日発売予定・予価1782円)の予約が開始されました。ISBN 978-4-309-02774-6 「ミステリ新人賞を受賞する作…

2018年9月17日午後7時38分備忘

2018年9月17日午後7時38分備忘。朝4時起床。寝室の予備機で歴史小説の本稿執筆。9時にシャワー&朝食、10時半大垣ルーテル教会で告別式があるので聖歌隊の賛美の練習、11時告別式。12時昼食。1時~4時鈴木輝一郎小説講座の課題図書の目通し。4時から鈴木輝…

2018年9月9日生命保険って貯蓄だったよね

2018年9月9日生命保険って貯蓄だったよね 岩瀬 大輔『生命保険のカラクリ』文藝春秋 (2009/10/17)読了、感想。これは超超超収穫。生命保険についての解説書です。 国保は使いまくっている一方、生保はたくさんかけているわりに使ったことがない。貯蓄と保険…

2018年9月9日自衛隊の実力というか、指揮系統の話

2018年9月9日自衛隊の実力というか、指揮系統の話 池上彰『知らないではすまされない自衛隊の本当の実力』SBクリエイティブ (2018/2/6)読了、感想。これは超収穫。北朝鮮がミサイルを発射して首都上空で迎撃されるまでの指揮系統に的を絞った話で、わかりや…

2018年9月9日江戸知識の確認本

2018年9月9日江戸知識の確認本 飯田 泰之 (著), 春日 太一 (著)『エドノミクス~歴史と時代劇で今を知る』扶桑社 (2014/5/31)読了、感想。 江戸時代の入門書です。これも自分の知識のアップデートのための読書。江戸に知識のない人は読んでおいて損はないっす…

2018年9月9日中島らも向精神薬遍歴記です

2018年9月9日中島らも向精神薬遍歴記です 中島らも『アマニタ・パンセリナ』集英社 (1999/3/1)読了、感想。これは収穫。 小見出し通り、覚せい剤、大麻、LSDなどの違法ドラッグからコデイン、アルコールなどの合法ドラッグ、幻覚サボテンなどのボーダーライ…

2018年9月9日羽生善治はすごいなあ、と

2018年9月9日羽生善治はすごいなあ、と 羽生善治『人工知能の核心』NHK出版 (2017/3/8)読了、感想。 AIの現状レポートです。 人工知能の核心 (NHK出版新書 511) 作者: 羽生善治,NHKスペシャル取材班 出版社/メーカー: NHK出版 発売日: 2017/03/08 メディア: …

2018年9月9日歴史研究はいつも変化している

2018年9月9日歴史研究はいつも変化している 日本史史料研究会編 (著)『信長研究の最前線1,2』洋泉社 (2014/10/7)読了、感想。これは収穫。 信長ネタで書くことが多いので、現況の研究内容のアップデートのために読んだものです。なにせ岐阜に住んでいるの…

2018年9月9日そのうちPCの書いた小説がベストセラーになる

2018年9月9日そのうちPCの書いた小説がベストセラーになる ジョディ・アーチャー (著), マシュー・ジョッカーズ (著), 西内啓 (監修),『ベストセラーコード 「売れる文章」を見きわめる驚異のアルゴリズム』日経BP社 (2017/3/23)読了、感想。これは超超超収…

2018年9月7日清原和博はひとごとではない

2018年9月7日清原和博著『清原和博 告白』(文藝春秋2018/7/27)読了、感想。これは収穫。薬物依存症の現場を知っている者としては、薬物に依存するプロセスがよくわかる良書です。 著者が超有名人なので忘れられがちですが、薬物依存症者としては「とてもよ…

2018年7月23日午前5時58分 日常系の小説家志望者は必読の本

2018年7月23日午前5時58分 日常系の小説家志望者は必読の本碧野圭『駒子さんは出世なんてしたくなかった』(キノブックス2018/2/28)読了、感想。これは超超超超収穫。2月刊行の作品の感想をいまさらあげるのもナンですが、手元にメモしたままだったんで。大…

川越宗一『天地に燦たり』は先物買いでとにかく読んでおこう!

2018年6月24日川越宗一『天地に燦たり』(文藝春秋 2018/7/6)読了、感想。新人の作品です。志の高い、伸びしろをたっぷり感じさせる作品。ぱっとひろげただけで違いがわかるし何より花がある。これは先物買いで目を通しておくとあとで自慢できるよ。第25回…

鈴木輝一郎小説講座のOB、奥山景布子さんが第37回新田次郎文学賞を受賞しました。

2018年4月18日鈴木輝一郎小説講座のOB、奥山景布子さんが第37回新田次郎文学賞を受賞しました。 推理作家協会賞や吉川英治文学新人賞などの「デビュー後の文学賞」一般公募の新人賞にくらべ、というのはものすげえハードルが高い。応募できないんだから落選…

2018年3月24日鈴木輝一郎小説講座まとめと反省

2018年3月24日鈴木輝一郎小説講座まとめと反省ようやく講義動画のチェックを終えたんでざっとしたまとめ。今日の衣装は黒のジャケットに黒のボタンダウン、黒ネクタイに赤のチーフ。黒のボタンダウンは仕立てたものなんだけど、右の襟ボタンしか写っていない…

2018年2月26日ロマンスミステリは渡辺淳一だった

イローナ アンドルーズ (著), 仁嶋 いずる (翻訳)『蒼の略奪者 Kindle版』ハーレクイン (2016/4/15)読了、感想。これは超超超超収穫。知人に「ロマンス小説って意外と穴場ですよ」と教えられ、もちろん岐阜の書店にハーレクインなんて置いてないので、amazon…

2018年1月22日ジャナ・デリオン (著), 島村 浩子 (翻訳)『ワニの町へ来たスパイ』

2018年1月22日ジャナ・デリオン (著), 島村 浩子 (翻訳)『ワニの町へ来たスパイ』 (創元推理文庫) 東京創元社 (2017/12/15)読了、感想。これは超超超収穫。ミステリです。海外ミステリとしては珍しく人間が描けてます。安定し、確実に面白い展開。おばあちゃ…

くぼたまこと『天体戦士サンレッド』夢中で読んでます

2018年4月6日午後5時9分くぼたまこと『天体戦士サンレッド』夢中で読んでます。同業者知人から「こんなおもろいマンガ、知ってる?」と教えられたんで、ためしにKindleで1冊買ったら面白くてやめられない。これ、出てから10年で20巻まで出てるんだ。知らなか…

2018年2月12日午後3時42分幕末ネタのエッセイ終了

東急ホテルのPR誌『Comforts』の連載「歴史”空想”対談」の原稿、おおまかなものを書き終えた。これはプリントアウトして上京中にチェックする。上京中にイラストのラフができてくるはずなんで、最終的にそれをみてキャラクターの言動を微調整する。 今回もネ…

鈴木輝一郎公式サイト・小説家鈴木輝一郎は今日もパコパコ

小説家鈴木輝一郎は今日もパコパコ ※1997年1月8日にスタートした鈴木輝一郎のサイトですが、21年目にしてようやく引っ越しを決めました。 ※URLは今のままです。転送先を変更しました。とりあえずこのページがインデックスです。 http://www.kiichiros.com ※…

2018年1月12日午後3時25分小説の執筆は結局地味な基礎がもっとも重要

2018年1月12日午後3時25分やったことのメモがっつり寝て7時起床。寝坊したので朝ウォーキングはパス。鈴木輝一郎小説講座に受講生が2人入ったのでその受講手続き。YouTubeのPV動画を1本一般公開。公開と同時に告知作業。受講生から長編の講評原稿が送られて…

水生大海『ひよっこ社労士のヒナコ』(文藝春秋 2017/11/28)は凄いぞ

水生大海『ひよっこ社労士のヒナコ』(文藝春秋 2017/11/28)いま読み始めた。面白いっす。巻頭の「五度目の春のヒヨコ」は第67回推理作家協会賞短編部門の候補作になってます。いま冒頭の2作を読んだところ。コン・ゲームストーリー(詐欺推理小説)の一種…

山上たつひこ『がきデカ』は40年経っても凄かった

山上たつひこ『がきデカ』自選集。昨日、山上たつひこバーゲンデーで0円だったのでまとめて買った。いやぁ、なにせ40年ぐらい前の作品なんでさすがにアレだろうと思ったんだけど、いま読んでもお下劣さが暴走し、電車のなかで読んでて笑いをこらえるのが大変…

読めば読むほど面白い小説に出会えなくなる現象についての確率からの解説

今年のミステリベストテンを選ぶ時期になった。 「最近、面白いミステリがなくて」と口にする人向けの話。 確率の文献を読んでいたら、「婚活をすればするほど最高の相手に出会いにくくなる」というのがあった。 ある観測系列において、それ以前の最高の値に…

松本清張を超えた!加藤元『1999年の王』(角川書店)

加藤元『1999年の王』(角川書店 2017/9/30)読了、感想。これは超超超超超収穫です。ミステリ関係者は必読。保険金殺人のクライム・サスペンスです。ストーリーはきわめてシンプル。保険金殺人を手がける男の成育歴話です。 どこが凄いか? 犯罪を扱ったフ…